知ってる人は知っている伝説のゲームライブアライブが25年の時を経てHD-2Dでのリメイクされて登場!ということで真エンドまでクリアしたので感想とか。
展開、ストーリー、見どころなどほとんどすべてがネタバレといってもいい内容なので
未プレイや自分でやりたい方は注意してください。
こちらは2022年7月22日にRPGです。
当時小学生の時にプレイしてた友達同士が話してて噂には聞いていたけどプレイしてなかったので話に入れなかった思い出があります。
当時からゲーム好きの人の間で知る人ぞ知る。未プレイだけどイベント・ストーリーが衝撃的で有名になってたりそんなイメージのゲームでした。
すべてクリアまで19時間くらいかかりました。
どんなゲーム?
7人の主人公(シナリオ)から好きな順番で選択してクリアしていくRPGです。
それぞれ、時代背景が異なり、雰囲気も大きく違います。
キャラデザは当時、小学館で連載を持っていた漫画家が参加しておりそれぞれにキャラが立ってます。
原始、中世、功夫、幕末、西部、現代、近未来、SFとよりどり緑です。
特徴的なのはシナリオごとにエンカウントのシステムから、独自のアクションなどがあり、それぞれのシナリオにあった色づけがされているということです。
全体的にコンパクトで、
冒険に出る理由付けがはっきりしていたり、そもそも冒険にすら出なかったり。大きめのイベント一つこなすのが目的なシナリオもあります。
戦闘がラストの1度しかないSF編や戦闘しかない現代編など、様々です。
短い中で完結しており、主人公とその取り巻きの状況、キャラなどがわかるものが多く愛着がわきます。
攻略を一切見ないでプレイしたので、一番初めに選択した原始編がフィールドマップもあり、ずんずん進んでいく感じで一番RPGしてました。
それでも2時間くらい。やりこみ要素、隠し要素がかなり多く、そんな行動してみる?といったものにもしっかり想定されてイベントが用意されていたり。
戦闘システムは共通でマス目で区切られた見おろし型マップで、行動順に応じて技を選択全滅させれば勝利。逃げるコマンドはほぼ確定で成功。戦闘後は全回復。技に消費するMPは存在しない。ステータス異常が強力など、やりこみしようとすればいろんなことが出来そう。
実際プレイしての感想
褒め言葉になるか微妙ですが、才能あるプロが本気で作ったRPGツクールのような印象を受けました。シナリオもそうですが、アイデア・表現の仕方でここまでできるのかとギミックに感嘆するものも多数ありました。
王道の熱いストーリからSF編のパニックホラー的な内容、隠しシナリオ扱いの中世編、その先の最終編など伝え聞いた内容と自分でプレイするのでは感じるものが違いますね。
それぞれの感想を記載してみます・
原始編
部族の掟の中で生きていたボゴが他部族の女の子に惚れたので頑張るストーリー
まだ言葉が存在しない世界なのでエモートで感情表現するのが逆にストレートにわかりやすい。喜怒哀楽でいろいろと表現できるのが実感できました。
好きな女のために戦い倒して勝ち取るわかりやすいストーリーと裏腹に、戦闘は状態異常、搦手を駆使しないと難しい面白い編でした。
功夫編
後継者を探さないとそろそろ老衰でヤバイ老師のストーリー
自分が伝える側に立つのはなかなかない視点なので斬新でした。
3人の弟子から一人が選ばれて最終的に師範に代替わりしますが、短い中で弟子の成長復讐、託すものの願い、託されるものの決意などいろんな要素がありました。
最終的に師範になるキャラが最終編のキャラにもなります。
ちなみに自分はレイが後継者になりました。修行回数が一番多いキャラが選択されるんですね。
幕末編
密命を受けた忍者が城に忍び込み任務を遂行するストーリー
与えられたやることは「要人の救出」だけなのですが、その過程は自由でやりこみがたっぷり。不殺を貫いて0人斬りを目指したり、すべてを切って100人斬りを目指したり。広大な城の中を縫って歩くのでいろんな発見があります。NPCが大量にいてイベントも大量に用意されてます。逆にほとんど無視することもできますが。。
立体的な迷路みたいなものなので迷子になると大変です。
選択肢によって密命を放棄することすらできるみたいです。
西部編
開拓時代のお話。主人公のガンマンがたどり着いた町をなんだかんだで悪党から救うお話。
町の中で襲撃がある夜明けの時刻までにガラクタをかき集めて、罠を町だらけにして迎え打つ内容でした。
やることがはっきりしてるので短め。できることもそこそこです。宝探しと戦闘のセットでした。
その中で悪に立ち向かう正義と、ことを荒立てたくない故に立ち向かわない保安官が居たり、最終的に団結して戦うという感じ。
主人公が無口なのでライバルキャラがとっても喋る。
現代編
最強格闘家になるために強いやつに会いに行くストーリー
戦闘7回でだけで終わるシナリオで対戦相手選択画面からストⅡのパロディチックだしBGMも似ていたり。
戦いの中で生きることを見つけたり。
近未来編
スーパーロボットチックな世界観の中で、超能力を持った主人公が戦うストーリー
ブリキ大王という巨大ロボットを動かしたし、ボス戦は巨大ロボ?通しの戦いだったりするけど、話の中は液体人間にされた犠牲者が大量にいたり、孤児院が燃やされたり、
信頼できる兄貴分が死んだり結構陰鬱。仲間の死により底力が覚醒したりと熱いポイントを押さえてます。
主題歌付きのOPがあったりいろいろと印象にのこります。
SF編
宇宙船という閉鎖空間の中でのイザコザ。人間同士の些細なことから生じる綻び、疑心暗鬼、自分以外信じられなくなる中での迫る怪物など、縋るものがどんどんなくなる極限の中で、生まれたばかりのロボットはどう育っていくのか、何を思うのか。
キューブいい子
中世編
7人の主人公をクリアすると開放されるシナリオ。
武術大会から始まり、姫の誘拐、魔王討伐とテンプレートな展開と
ファンタジーチックな世界感でよくあるRPGしてるように思わせますが、大どんでん返しが。
請われるがままに動いた結果、何もかも信じられなくなり闇落ちする主人公。
都合のいい時は持ち上げて、用がなくなったら魔王呼ばわりして追放する弱きものの身勝手さとか。
なんというか魔王討伐して終わり!って感じではなく、その後の側面、お話としてそこからどうなるか、平和になった後の世界も続くみたいな。勧善懲悪では全くない人間の醜さが強調されてるシナリオ。
城を追放された後自主的に魔王山に行ったら、出口で出待ちされて連行されるルートでした。出て行けって言ったり、捕まえに来たりなんなんだいったい笑
城から逃げる際に、しっかり大臣にとどめ刺しに行ってやりましたが、命乞いのセリフがあっただけで倒せなかったのが残念。
最終編
後味が悪く終わった中世編からの直接の続き、主人公を今までの7人から選択するか、中世編の闇落ち主人公を選択するので視点が大きく変わるシナリオ。
どちらにも言い分と正義があるが、他人に迷惑をかけてはいけない。
どこかで歯車が狂ったら、敵味方入れ替わる可能性があった危うさとか。すべてに裏切られて絶望したオルステッドも自分を否定してほしかった気持ちがあったのかもとか
全シナリオ共通のボス、オディオという憎しみの概念と戦う中で飲まれてしまうもの、立ち向かうもの、答えを見つけるもの探してるものあきらめてしまったものいろんなあり方があるなと思いました。どれが正解ということはだれが決めるべきではないと思いますが、自分の中でくすぶって絶望してる分にはつらいだけですが、魔王となり滅ぼしまわったら討伐されても文句は言えないという感じ。各時代から召喚したのも魔王ですが滅ぼし尽くして自分が何者かもわからなくなってたのかとも思います。
事の原因となったストレイボウとアリシア姫も、悪いんですが完全極悪人かというとそんな気もしなくて、誰にでもある嫉妬心に取り付かれて暴走した阿呆に攫われて極限状態の中でおかしくなって、ようやく現れたものに縋るのも仕方ない気もしました。オルステッドの心を壊すには十分な出来事でしたけども。
あるいは魔王山という場所、魔王像にある憎しみに支配されてしまったというような考察もできる気もします。ほかに一人でも信じられるもの信じてくれる人がいればまた違った結末もあったのかと思いました。
そもそも武術大会優勝後、ちょっと話しただけの姫に死ぬほど依存するのもなかなか。
ラスボス戦のセントアリシアの演出、エフェクトもなかなか。技名に付いてることから相当の執着が魔王になった今でもあるのがわかる気がします。
総括
時を超えてリメイクしてくれたおかげでついにプレイすることが叶っただけあって、
今プレイしても斬新に感じる要素がたくさんあり、25年前はそれはもう斬新の塊だったろうと思います。根強いファンがいるのも納得です。
大人になった今、なかなかRPGはだるくてクリアできるのか不安でしたが一気にクリアまでプレイしてしまいました。
ものすごく豪華というか欲張りセットのかたまりなので あまりRPGになじみのない人もお話を楽しめる人には十分オススメできるのかと思います。
コーラのビンとかやりこみ要素はまだまだあるのでそのうちプレイしたいですね。
からくり丸とか全く知らない情報がいくらでも出てきます笑